フランスの香水で有名なGrasse (グラース)で香水作り体験

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フランス観光

フランスの香水といえば、シャネルなどの有名なブランドがたくさんありますよね。でも、どこでどのように作られているのかご存知ですか?

今回はそんなフランスの香水について詳しくご紹介していきます。

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フランスの香水の産地 グラース (Grasse)

南フランスのProvence-Alpes-Côte d’Azur(PACA)にあるグラース (Grasse)は、香水で有名な街。グラースは、天候に恵まれており花を育てるのに適した地域です。バラジャスミンミモザ、スミレ、ラベンダーなどたくさんの種類の花を栽培しており、この香りの良い花の文化にちなんで、世界の香水の首都とも呼ばれています。

グラースはもともと革なめし手袋の製造で有名な街でした。中世には、このグラースの革がヨーロッパ中で販売されていました。しかし、革なめしのために糞便や尿が使われており、臭いに問題があり、この革製品を使っていた貴族からは常に不満があがっていました。

Shiho
Shiho

なめしとは、樹液や様々な薬品を使って、本来の柔軟性に富み丈夫な動物の皮が腐敗したり、乾燥して板のように硬くなり柔軟性がなくなるのを防ぐ方法のことです。昔は、樹液や薬品の代わりに糞便や尿が使われていました。

なめしてない状態を、なめしたものをと呼びます。

16世紀になると、手袋に香りがつけられるようになり、それに伴い調香師のスキルがこの街グラースで発達していきます。そして、農民たちは香りのエッセンスを販売するために自ら植物を育て、蒸留し始めました。

17世紀には、新しい植物が栽培されたり、海外から輸入されたりし、香水バラの生産も始まりました。18世紀になると、グラースの革細工や手袋の生産はなくなり、香水産業が主要産業となります。19世紀には、グラース周辺は広大な花畑へと代わり、調香師の数は飛躍的に増加しました。

 

グラースで調香体験ができるparfumerie (香水製造所)

グラースには、一般の方が自分好みの香水を調合できるparfumerieがいくつかあります。

la parfumerie Fragonard 

1926年Eugène Fuchs (ユージーン・フックス)は、当時では全く新しいコンセプトだった香水製品を観光客に直接販売するという独自のビジネスを立ち上げました。Fragonard (フラゴナール)という会社名は、グラース出身の有名な画家Jean-Honoré Fragonard (ジャン・オノレ・フラゴナール)にちなんで付けられました。

1970年代には、グラースとパリにFragonardの香水博物館をオープンしました。Fragonardは常に新しいライフスタイルに適応するための製品を作り続けています。

ワークショップ詳細
予約:要予約
金額:€69/人
所要時間:1時間30分
年齢:12歳以上
対応可能言語:フランス語 、英語
プログラム
•香水の歴史、原材料の起源。
•調香師の臓器の原材料​​とエッセンスの発見。
•嗅覚ピラミッドの説明:トップノート、ハートノート、ベースノート。
•感覚と嗅覚の記憶を目覚めさせる
•利用可能な9つのエッセンスを使用したオーデコロンのパーソナライズ。

ワークショップの後は、全ての製造過程が見れる無料の香水ガイドツアーもあります。

予約方法
Tel : +33 4 93 36 44 66
email : tourisme@fragonard.com

 

la parfumerie Galimard

すでにルイ14世の宮廷に香水を供給していたJean de Galimard (ジャン・ド・ガリマール)によって1747年に作成されたこのparfumerieはグラースで最も古い調香所です。彼の工場を訪問できるだけでなく、ワークショップで彼が調合していた香水を作ることも可能です。

ワークショップ詳細
予約:要予約 (オンライン)
金額:€15/人
所要時間:1時間 (工場博物館ガイド付きツアー+ワークショップ)
年齢:5歳以上
対応可能言語:中国語、ロシア語、ほとんどのヨーロッパの言語
*ガイド付きツアーのみの場合は無料 / 個人の場合は予約不要
プログラム
ガイド付きツアー
•研究所とパッケージングルームを訪問
•香水業界の歴史と香水の世界の首都であるグラスの役割の説明
•植物由来の原材料を抽出する方法を紹介
•調香師 “nez(ネ)” によるプレゼンテーション
* 販売所で香水とオードトワレ、オーデコロン、石鹸、化粧品などを工場価格で購入可能。
ワークショップ
10種類のオーデコロンの香りを試し、その中から2〜3種類の自分好みのものを選び、15mlのオーデコロン作成。
予約はこちらから↓

Galimard ツアーとワークショップを予約する

 

la parfumerie Molinard

1849にHyacinthe Molinard (ハイアサント・モリナール )は、グラースの中心部にショップをオープンし、オードフルールを販売しました。裕福な顧客の中でも特にビクトリア女王に愛されていたのがMolinardの香水でした。

Molinardの調香師を有名にしたのは、ハバニータニルマラなどの象徴的な香水。

ワークショップ詳細
予約:要予約 (オンライン)
金額:€199/人
所要時間:2時間
年齢:12歳以上
対応可能言語:フランス語、英語
プログラム
•理論
•原材料
•抽出方法
•香水の構造実践
•個別診断
•嗅覚セッションとエッセンスの選択

•トップ、ハート、ベースノートの開発
•ピラミッド嗅覚の処方
•溶液中の最終組成物の適用
90mlのオリジナル香水を作成。
シャンパン、軽食、お菓子がサービスに含まれています。

 

最後に

南フランスのPACAに行く際は、是非グラースに立ち寄りオリジナルの香水を作ってみてください。世界に1つだけのオリジナル香水は、一生の思い出になること間違いなしです。

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