家庭で出る生ごみは、放っておくと臭いがしたり、虫がわいたりするので、こまめに捨てないといけなかったりと面倒ですよね。
そんな厄介な存在の生ごみですが、実はそのまま捨てるのはもったいないです。というのも、コンポストで再利用でき、環境にも優しいからです。
今回は、そんなコンポストについてご紹介します。
コンポストとは?
コンポストとは、生ごみを微生物の働きで分解して堆肥にする方法のことです。コンポスト(compost)は英語で、日本語だと堆肥、フランス語だとlombricomposteur(ロンブリコンポスタ)と言います。
コンポストには、ミミズを使うものや、EM菌を使って生ごみを発酵させるものなどがあります。
よく田舎では農家の方が行っていると思います。私の実家でも、畑に専用の大きなコンテナを設置し、その中に生ごみを入れていました。そして、それを放置しておけばミミズが栄養のある土に変え、それをまた畑の肥料として使っていました。
・生ごみを減らせること
→生ごみが減ることによって、生ごみ処理時の消費するエネルギーを減らせるのでエコ。
・生ごみから堆肥を作れる
→野菜や植物を育てるための肥料を買う必要がなくなる。
一石二鳥ですね。
フランスのコンポスト事情
エコへの関心が高い方などを中心にコンポストは利用されて、ミミズを使うコンポストが一般的です。
地域の共有コンポストは、各地域にこのような大きなコンテナが設置してあります。
週に2回決められた時間に生ゴミを持って行って、捨てることができます。また、定期的にこのコンポストで作られた有機肥料をもらうこともできます。
自宅用にこのようなコンポストを購入し、室内やベランダに設置している方もいます。
フランスではAmazonでも買えますし、lombricomposteurで検索したら購入できる専用のサイトが見つかります。
写真のように、ミミズコンポストは生ごみを入れる部分が何段にも分かれているのが特徴です。
設置方法
買ったら設置は簡単です。
ミミズコンポストの場合、容器に土とミミズを入れて、その中に生ゴミを入れていくだけでミミズが生ごみを食べて有機肥料にしてくれます。
ただ、ミミズが食べられないゴミもあるので注意!
落ち葉や枯れ枝、肉、魚、柑橘類の皮、ネギ類、ニンニク、乳製品、味付けされた料理、油物
生ゴミから出る水分を定期的に抽出しなければなりませんが、専用の蛇口があるので簡単にできますし、その液体を水で薄めて育てている植物に水やりもできるので無駄がないです。もちろん、養分のある土もガーデニング用に使えます。
場所をとらないので、庭がないアパート暮らしの方におすすめ。
値段は60〜90€ くらいでちょっと高額ですが、私の住んでいるフランスのアルザス地方では、ロンブリコンプスタを購入した後、市に申請すれば補助金が40ユーロもらえます。近々購入しようかと考えているので、使ってみた感想もシェアしていきたいと思います。
EM菌を使うコンポストの場合は、EM菌を入れ混ぜて、たまに抽出液を取り出すだけ。1〜2週間で有機肥料ができます。
日本でもAmazonと楽天で買えます。
自作する場合の記事を見つけましたので、興味がある方は是非。
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